World Community Grid/BOINC/Twitter-jp Distributed Computing Team

9月から、World Community Gridに参加しています。3ヶ月経過したので、そろそろ啓蒙活動でもしてみようってね。


スパコン開発凍結とか継続とか言われています。その話題のスパコンですが、超が付くほど高い。何兆とか何千億とか。そこで、一般ユーザーが使用しているパソコンを何万台もつなげて計算させたら、スパコンと同等の性能になるんじゃね?って仕組みです。実際に、そんな仕組みが出来ているんですね。それが、グリットコンピューティングです。名前は似ていますが、クラウドコンピューティングと真逆の仕組みです。
1人1台以上のパソコンが使われていますが、その秘めたる性能わ100%使っていますかということ。これ、私のPCのタスクマネージャです。スペックは、Core2Duo E6300 3GBです。

CPU使用率のこの部分です。

ピンクの部分が、使われていない、CPUの余力です。

CPUの性能を100%使い切ることなんてなかなかありません。ゲームとか、動画のエンコードでもしてる時だけでしょう。それ以外って宝の持ち腐れじゃないですか?
そしてこれは、グリットコンピューティングしているときの、タスクマネージャの状態。常に100%です。

ね?100%使っているでしょう。これだと、パソコンの処理が遅くなって使いにくのではという疑問もあるかと思います。ですが、プロセスの優先度が低く設定されているため、通常に使えるんですね。指摘されなければ、裏タスクで動いていることなんて分かりません。このブログを書いている時だったて、Photoshop使っている時だって、排他的に動いています。


そんな、グリットコンピューティングですが、この技術を利用していろいろな研究プロジェクトの研究がすすめられています。たとえば、地球外生命体の電波を調査するという、SETI@home。これ、私が高校生の頃パソコン雑誌で紹介されていて、当時使っていたPCに、インストールした記憶があります。当時は、スクリーンセーバーになったときに計算をしていました。
現在では、グリットコンピューティングの仕組みが確立されてきました。専用のクライアントソフトがプロジェクト管理をしてくれます。複数のプロジェクトに参加も容易です。そのクライアントソフトがBOINCです。
現在、BOINCで、取り組まているプロジェクトの一覧です。

BOINCプロジェクト一覧

前置きはこの辺にして、私が参加しているプロジェクトは、医療系の代名詞World Community Gridです。癌、小児がん、AIDS、栄養価の高い米など健康に関する研究をしています。
プロジェクトの詳しいことは、World Community Gridのサイトをご覧下さい。

World Community Grid について
World Community Grid の使命は、人類に貢献する最大の公的コンピューティング・グリッドを構築することです。私たちの活動は、先見的な科学研究と結びついた技術革新と、大規模なボランティア活動が、世界を良い方向へ変えていくことができるという確信の上に築き上げられています。私たちの成否は、使用していないコンピューター時間をこの非営利活動に集団で寄付するという、みなさま一人一人の行動にかかっています。

自分のコンピュータの余力で、世界の医療技術に貢献できることがあり、それがとっても簡単(だってパソコンの電源を入れておくだけ)なんです。募金のようになにに使われているのか直接確認できない貢献もありますが、BOINCはポイントという形で貢献度が目に見える形で提供されるんですから。私も、はまってしまいました。

せっかくグリットコンピューティングはじめても、一人だといろいろ不安ってあるとおもいます。そんな参加者を囲う仕組みとして、チームが編成されています。個人の成績だけでなく、チームでも成績のランクキングがあります。
ツイッタッター*1で、ちょっと興味が出て、グリットコンピューティングにさんかしてもいいよという方は、ぜひついったー部のチームでどうぞ!
ついったー部Twitter-jp Distributed Computing Team

*1:ツイッターユーザーのことー