テクニカルスペシャリストという肩書き

たまには、お仕事関連の話でも。

会社で導入予定を検討しているシステムのデモをして頂けるという事で、営業の方に連れられて、お二人がやってきました。

そのお二人の肩書きがちょっとだけ、珍しく感じた次第。「テクニカルエンジニア」と「テクニカルスペシャリスト」。スケートの審判では有りません。ITの人です。

システムエンジニアってのはよく聞きますが、テクニカルエンジニアってなんだか新鮮。資格試験ではよく聞くのですが、それは総称であり、具体的な職種ではない。なので、その方が何のテクニカルの人かは不明です。名詞を見ても、じぇんじぇんわかりません。

一方、テクニカルスペシャリストはとっても、スペシャリストでした。デモが始まるまでは、失礼ながら、ITとはちょっと似つかわしくない風貌でして、この方で、説明大丈夫なのかなーって思っていました。だって、70年代?を彷彿とさせるファッションで度肝を抜かせつつ、渡辺えりにそっくりなんですもの。そりゃちょっとは疑いたくもなりますよ。


杞憂は、無用でした。お世辞抜きに、デモの説明がとってもお上手。素人が繰り出す、「素朴」という名の無茶な質問も、ひらりと躱し、解決案を提示する。また、みんなが熱っぽくなると、欠点をさらりと披露し、ちょっと落ち着かせる。デモをしている間、終始言葉に詰まったり、回答に困ったりすることは有りませんでした。素晴らしい説明でした。メーカーさんではないのに、多分メーカーさんより詳しい感じでした。メーカーではないから中立な立場で、包み隠さず説明できるのかもしれませんね。

説明の隙に名刺を確認すると、営業所のお局ではなく、本社からわざわざ来ていることが発覚。そりゃ間違いなく、スペシャリストですわ。まんまと話術に嵌められました。

結局ところ、テクニカルエンジニアさんは、一言も発言しませんでした。スペシャリストからOJTで学ぶフェーズなのかもしれませんね。そういう意味では、説明にブレが出ないように、発言が無くて良かったです。それにしても、テクニカルエンジニアとは、謎の多い肩書きですね。私もいずれ名乗りたいものです。はい。